倍音発声のスピリチュアル的意味

コラム(43) #声のお話＃ボイストレーニング #ボイスヒーリング #音楽療法

「倍音ってなんですか？」
「倍音発声ってどういうことですか？」
よくいただくご質問です。

ずっとわたしは理論的にお答えしていました。

ところがふっと思ったんです。
知りたいのはそこじゃないかも・・・

まず、その前に理論的なお話をしますね。

倍音とは何か

ピアノの真ん中のド（電子表記C4）は基音261,6HZです。
261,6HZとは1秒間に261,6回振動しているということ。

周波数＝振動数です。

ここを弾くと、1オクターブ上のド（基音523,3HZ）、そのオクターブ上のド
さらに間の音も一緒に出ています。
この基音より上で出ている周波数を倍音と言います。

つまり倍音とはざっくり言うと基音より高い倍々の周波数（振動数）です。

ピアノはわかりやすいです。
整然と音階が並んでいますから。
人工的に作った音（音叉）以外は、音には全て倍音があります。

心地よい倍音

倍音がたくさん含まれていると（つまりは高い周波数が出ていると）心地よいです。
倍音の心地よさを聴かせる楽器がクリスタルボウル、シンギングボウル、シンギングリン等です。
あのボーーーーーンという響きが倍音です。

除夜の鐘の残響音も倍音です。

声の倍音

声も倍音が多いほど心地よいです。
本人も聞く人も。

ところで。
英語と日本語とどちらが周波数が高いと思いますか？

日本語は言霊って言うくらいだから。
周波数高そう
ですが。

英語の周波数は日本語の周波数より高いです。
これは音声医学の分野です。

日本語の周波数は125〜1,500HZ
英語は2,000〜12,000HZ
ちょっと意外かもしれませんね。

子音の多い、強い言語は周波数が高くなります。
息を沢山使う言語は周波数が高い。

例えば、キットカット（お菓子のね）
英語で言うとキッを喉の奥の方からかなり強い力で発音します。
ここ、周波数が高くなります。

つまり、息をしっかり使うと周波数が高くなります。
倍音が出ます。

倍音ボイスメソドは、発声における息のコントロールのメソッドなんです。
英語のように瞬発で出るのではなく、日本語で、歌声のロングトーンでも、話し声でも高い周波数を出せるメソッドです。