コラム(60) #ボイストレーニング ”声のお話
ボイトレ都市伝説を暴くシリーズ三回目です。
一回目二回目はこちらです。
ボイトレ都市伝説を暴くその1ロウソクの炎を消さずに歌う
ボイトレ都市伝説を暴くその2発声のために腹筋の筋トレをせよ
腹式呼吸が出来たら発声が良くなる
これ二重に間違っています。
そもそも腹式呼吸が出来ていない。
というか。
自然な腹式呼吸が出来ていない人が多いです。
腹式呼吸って特別なものではありません。
人間が本来持っている呼吸です。
☑︎ 前から見て胸がほとんど動かない
☑︎ みぞおちの真ん中あたりを中心にお腹が広がり→しぼみを繰り返している
☑︎ マスクをしていると息苦しさを感じる
全部YESなら自然な腹式呼吸が出来ています。
NOがあるなら自然な腹式呼吸が出来ていません。
様々な腹式呼吸法を習っても本当に会得出来ません。
前から見て胸が動くのは胸式呼吸です。
本来の腹式呼吸では横隔膜の直下のみぞおちあたりが一番動きがあります。
マスク内で自分の吐いた二酸化炭素多めの息をまた吸うことになります。
本来の呼吸パワーがある人は息苦しく感じます。
まず自然な呼吸を見直して身に付けましょう^^B
呼吸セルフマスター講座
これ、すごく熱意を持って語っているんですが。
わたしの熱意がまだ足りないのか(笑)あまりピンと来ていただけないことが多いです。
呼吸ってみんな最低限出来てしまいますから。
「呼吸、出来ていないですよ」
って言われてもイマイチピンと来ないのはわかります。
本来の自然な腹式呼吸は楽で身体にパワーがみなぎるのが感じられます。
基礎的な健康力の源です。
自然な腹式呼吸が出来ない理由は身体と心のクセです。
姿勢の間違ったインプットが原因となっていることも多いです。
もう一つのポイント
自然な腹式呼吸が出来たら発声が良くなるのか
残念ながらN0です。
呼吸と発声はイコールではありません。
呼吸を発声に活かすにはワンステップ必要です。
呼吸を発声に活かす行為をすること
つまり発声の時息を吐くことです。
歌うときもっと息を吐きましょう!
というと、
「そんなことしたらすぐ息がなくなってしまいます」
と言う方が多いです。
呼吸力も呼吸をキープする力も足りないからです。
目標はずっと滅多やたら息を吐き続けることじゃなくてコントロールすることですが。
まずはマックス息を吐いて発声する練習をしてもらっています。
歌声も話し声も。
マックス吐いてマックス吸う
「マックス吐いてマックス吸ったらブレスが間に合いません!」
と言われます。
特に歌では。
ですよね。
呼吸筋力が足りないからです。
最終的に一瞬でマックス吸えるようにトレーニングします。
呼吸力をつけたらいくらでもコントロールできます。
最後にもう一つ。
マックス息を吐いて声を出しましょう!
と言うと、大体声も大きくなります。
息のボリュームと声のボリュームは違います。
息のボリュームと声のボリュームをコントロールしていくの目標です。
ボイトレ都市伝説シリーズ、機会があったらまた書きますね。
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