コラム(93) #ボイストレーニング #声のお話
声=エネルギーということを別の形で二人の生徒さんが教えてくれました。
そのお話をシェアしますね。
Kさんの場合
お一人目はバリバリお仕事をしていてデキるキャリアウーマン、Kさん。
でも、初めてお会いした時のKさんはむしろ控えめな印象でした。
そう感じるのは彼女の声が小さかったからだと思います。
「声、小さいですね」
と言ったら、すごく驚いていました。
すごく驚かれたことにわたしも驚きました。
Kさんは自分の声が小さいと思っていなかったんですね。
お話しているうちに、今の姿は仮の姿だなーと思いました。
本気で笑うと、エネルギーがパーーーッと明るく大きく広がるんです。
これが本当のKさんなんです。
声が小さい時、出ているエネルギーは全て小さいです。
表情の動きも小さい。
オーラも小さい。
声が小さいけど、表情豊かでオーラが大きい人はいません。
ということを、わたしはKさんに話したんですが。
話しながら「そうかぁ」と思いました。
レッスン、セッションでは、自分がわかっていなかったことを話していることがあります。
スイッチが入っていると必要な情報にアクセスできるんだと思います。
Kさんは、なんだか声が違う、自分の本当の声じゃない、と思っていました。
わたしからすると、声を前に出していない、自分で小さな箱に入っているみたい、と感じました。
これ、わかりづらいかもしれないので、図にしてみました。
こういう人、すごく多いんです。
まず、あるべき状態。
声を出す時、意識も声の方向も真っ直ぐ前の相手に向かっていなければなりません。
矢印で相手に刺していなければ届きません。
これ「指す」間違いじゃないですよ。
吹き矢で刺すごとく刺すんです。
意識をしっかり向ける、声で刺すだけの息の力が必要です。
声が小さい人、届かない、通らない人はこんな感じになっています。
自分で作った箱の中に入っています。
声は箱にぶつかり戻ってきます。
そういう設定をしています。
わたしには箱が見える気がします。
多分、声の小さい人は心当たりがあると思うんですよ。
なぜ、こんな箱に入っているかというと。
エネルギーが漏れないようにです。
エネルギーが放たれて、自分の個性やパワーがダダ漏れにならないように。
相手を威圧しないように。
無害ですよーという無意識のアピールです。
自分の声が嫌いで届けないようにしている場合もあります。
大抵は複合です。
Kさんの場合は、子供の頃家族に「声がうるさい」と言われたのが最初のきっかけだったようです。
「あぁ、自分の声はうるさいんだ、うるさくないようにしよう」
と思った時、それは声だけではなくなります。
声を抑える時、人は行動を抑え、全てのエネルギーを抑えます。
声が小さい、届かないのは単に設定です。
設定を外せばいいだけ。
どの位の声量で話していいかわからない、というKさんにどんどん声を出してもらいました。
「このくらいですか?」
もっと。
さらに声量上げて
「これくらい?」
もっと。
「えーーー?これくらい?」
そのくらいですね、って言ったらびっくりしてました。
「うるさくないですか?」
「ちょうどいいですよ」とわたし。
設定を変えるだけです。
夜Kさんからメールをいただきました。
「帰り道、いつも気づかなかった景色や花の美しさに気づき、視野が広がった感じです」
新しいドアが開いたんですね*^^*
Mさんの場合
Mさんは、昨年の今頃までやはりバリバリキャリアウーマンとしてお仕事をしていました。
初めてお会いした時は、いろいろ思うところがあり、お仕事を辞めた後でした。
本当の自分の声で話したい、ということで来られました。
「音痴なので、絶対に歌は歌いません!」と言い切っていました。
子供の頃から音楽を習っていたそうなので、
「???音痴のはずはないけどなぁ」というのがわたしの心の声。
音域を調べるために声を出していただきましたが、やはり音痴ではありません。
声帯的に恵まれた人で、どんな歌でも歌えそうでした。
で、本当の話し声を知っていただき、さらに結局歌のレッスンをすることになったんです。
本人が一番驚いていました(笑)
Mさんは、趣味を極め、ボランティアなどもして自由に生きていて、ファッションも自分流に着こなす素敵な方です。
いつか、またお仕事をするつもりです、と言っていました。
いい感じに声が出るようになり、歌のレッスンも2曲目に入っていました。
そして先週、入ってこられた瞬間からMさんがちょっと違う人なんです。
なんかテキパキしていて、いつもの雑談など思わず控えたくなるような。
実はMさん、再就職されたことは聞いていました。
お仕事を始めてまだ3日目くらいでお仕事後にちゃんとレッスンも来てくださったんですね。
Mさんのお仕事は超おかたい超左脳な分野です。
エネルギーの違いに戸惑いながらレッスンを始めました。
まずは発声練習
???
音域が狭くなって特に高い声が出ないんです。
歌
あれーー??
声は出ているけど、心に全く入ってこないって???
あんまりないことなのでびっくりしましたし、本人も驚いています。
下手になった?
エネルギーが出ていないことがわかりました。
やっぱり箱に入っているんです。
真四角な箱です。
組織という枠組みにはまる箱です。
長年続けていた職場ではそれほどではないと思いますが、お仕事三日目でまずはしっかりハマろうとしていたんですね。
声は小さくないんですよ。
でもMさんのエネルギーは出ていない。
声は届いているけど心に入らないという初めての現象を経験させていただきました。
職場に慣れてMさんらしくお仕事ができるようになるにつれ、うまくスイッチの切り替えもできるようになると思います。
今は四六時中職場スイッチが入ったまんまなんですね。
このこと、とても考えさせられました。
組織の中で仕事をするというのは、多かれ少なかれ、箱に入ることなんですね。
組織に入ることは組織のルールに従うことですから当然ではありますが。
組織の一員として機能するために、一定の形に自分をはめ込むんだと改めて思いました。
それは本来のエネルギーを抑え込むことでもあります。
組織の中で仕事をしている人は、あえてスイッチを切る時間、空間を作らないと、箱に入ったまんまになって入っていることすら忘れてしまいます。
声はこんなにもエネルギーを表現する、ということ知った貴重な体験でした。
これからの世界は、仕事に社会にその人だけが持っている特質、エネルギーを発揮していく時代になるでしょう。
誰でも取り替え可能なパターンは要らなくなって行くでしょう。
本当の意味のオリジナルでなければ残っていかないでしょう。
個人事業主はまさにそうですし、組織の一員としてもそうなって行くと思います。
自分のエネルギーを表現するために、声から始めるのが最も簡単です。
エネルギーの発現として最も分かりやすいのは声だから。
声がオリジナルなら発しているエネルギーはオリジナルです。
生き生きとオリジナルの力を発揮して行くために、本当の声を気持ちよく出すサポートをさせていただきます。
話し声でも歌声でも。
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