コラム(144) #声のお話 #ボイストレーニング
小林黒歴史シリーズ第二弾です。
第一弾は5月30日投稿のこちらです。
今回は歌声の黒歴史です。

こんな黒歴史を持つボイストレーナーはほとんどいないでしょう。
「教える」ことに携わる人は、元々それが得意な人です。
歌が下手、声が上手く出ない、からスタートして声の面白さにハマって、ボイストレーナーになった人間のレアストリーとして読んでくださいね。
まず、音楽で生きて行く気が全く無かった人間が、音楽で生きていくことになった経緯をざっと書きます。
ピアノを5歳から習って、小学校6年間英才教育の教室に在籍していました。
この6年で自分には大してピアノの才能がないと自覚しました。
一日何時間もピアノを弾き続けることが出来ない。
弾き続けられるのが才能以前の大前提なんです。
小学校卒業時、音楽は趣味にしようと決めました。
中学〜高校2年まで楽しくピアノを弾ける教室に通いました。
大学を卒業して就職してすぐに躓きました。
一般社会人適性がなかった。
ルーティンが非常に苦痛でした。
(のちにADHDグレーと知ります)
一ヶ月で心が病みかけました。
でも、仕事をしないという選択肢はなかった。
「手に職」しかない!と思った時に、人よりできることは音楽しかなかったんです。
不思議な直感や巡り合わせがあり、2年後に資格を得て電子オルガン演奏者としてデビューします。
2年間会社員を続けながら、できる時は一日何時間も練習しました。
必死になったら何時間も弾けました(笑)
わたしは演奏者としてデビューし活動していた。
歌は全く歌ってなかったし、歌う気もなかったです。
下手だから^^;
次の転機が訪れます。
バブル期から2000年くらいまで音楽生演奏をしている場所はたくさんありました。
イベント会場、ホテル、レストラン、結婚式場、夜のお店(クラブ、バーなど)
全てやりましたよ。
そうした中で、
「ピアノ弾き語りやりませんか?」
というお話をいただきました。
町田のパブレストランでした。
即引き受けました。
出来ないのに。
歌えないのに^^;
弾き語りって、歌のみならずピアノもソロ演奏とは別のスキルが必要です。
引き受けた理由は、弾き語りの方がギャラが良かったから。
当時一回めの離婚をしたばかりで稼がねば!という時期だったから。
そこから3ヶ月特訓をして、レパートリー5曲くらいで弾き語りデビューします。
まぁ、ピアノソロを合わせて30分ステージ3〜4回なので少しずつレパトリーを増やそうという魂胆でした。
我ながら怖しい(笑)
歌、すっごい下手でしたよ。
弾き語りを長いこと仕事にしていた友達にはじめて聴いてもらった時、うっすら笑っていました。
・・・
その友達にレッスン料を払ってしばらく習いました。
弾き語りにはコツがあります。
ピアノの二段楽譜ではなく、コード奏です。
二段譜を読むのと違う脳の使い方です。
電子オルガンはコード奏ですが、またピアノ弾き語りは違うコツが必要です。
コード演奏ってマスターするとフレキシブルで万能なんです。
面白いです。
ピアノ弾き語り、興味があったらお教えしますよ^^b
ピアノの弾き方はまずまずわかった。
でも歌に悩みがありました。
高い声が出ないんです。
無理して出していました。
辛そうな声になり、顔も辛そうになり、その辛そうな顔がいい、とかいうキモいお客もいたりして^^;
それで以前から知り合いだった故水木一郎さんにレッスンを受けることにしました。
5年受けて、学んだことはたくさんありましたが、高い声が出るようにはなりませんでした。
わたしが当時の自分のボイストレーナーだったら次のように指導します。
①声帯のタイプ→地声
地声タイプは、ラ、シくらいまで地声が出ます。
地声は、声帯を強く緊張させて振動させます。
ラ、シまで地声を張り上げると声帯が耐えられずひっくり返りが起きます。
地声を張り上げないように指導します。
②裏声の強化
このタイプは裏声の強化が必須です。
地声→裏声に変わるチェンジの音域は不安定ですが、その先の裏声は出ることが多いです。
しかし、このタイプは不安定になることを恐れて裏声を出そうとしません。
まず、ドから上の裏声がしっかり出るようにします。
さらに地声で出していたソくらいまで裏声で出るようにトレーニングします。
いわゆるミックスボイス(地声と変わらないしっかりした裏声)のトレーニングです。
結局わたしは誰にも正解を教わることが出来ず、自分で研究しました。
今ではネットで検索すると「ミックスボイス」の情報はたくさん出ています。
ですが、声帯の変化ってすごく個人的な感覚です。
実際に地声を張り上げたり、ひっくり返りを経験した人間でないと、教えるのは難しいと思います。
今、教えることができるのは、黒歴史のおかげです。
自慢の黒歴史です^^b
高い声が出ない場合このタイプは結構います。
他の理由では以下の三つが多いです。
①高い声をほとんど出していない
出さないとどんどん出なくなります。
ほとんど歌を歌わない人は高い声が出ません。
若い頃出ていても出さないでいると40代〜50代くらいで出なくなります。
②喉が緊張する
このタイプも多いです。
そろそろ高い声のフレーズだ、と思うと喉が緊張します。
喉周りの筋肉が締まり、喉が上方向に上がります。
水木先生はこれを「高所恐怖症」と言っていました。
③ 喉(口の中)を狭める癖
喉、口の中は広い方がいいですが、知らずに無意識のうちに狭くしている人がいます。
喉の緊張は、メンタルと深く関連しています。
他の必要な筋肉の代替えとして喉に力を入れている場合も多いです。
呼吸筋(横隔膜、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)です。¥
呼吸筋が弱いので無意識に他の部分(喉、首、肩、背中など)で補おうとします。
大抵は三つが複合しています。
まずは正しい喉の開き方を知り、呼吸筋を鍛えるとかなり解決します。
大抵の声の悩みは理由があり、理由を知ることでちゃんと解決しますよ^^b
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