コラム(132) #ボイストレーニング #声のお話 #Youtube
先日同テーマで動画を配信しましたが、Youtube動画は基本短い時間に納めなくてはなりません。
話したかったけれどカットしている部分があります。
そこを含めて書いています。
動画をご覧になっていない方は、コンパクトにまとめていますのでぜひご覧ください。
地声について誤解していませんか?
倍音が出る、本当の個性が出る美しい地声で歌いたい人に、ぜひご覧いただきたい内容です。
話し声については以前アップしていますのでぜひご覧くださいね。
歌声倍音についてまず、すごく大事なポイント
倍音発声=地声発声
裏声で倍音が出ない訳ではありません。
でも地声ほどは出ません。
圧倒的に地声の方が倍音が出ます。
えーーー!?
地声で歌っちゃいけないんじゃないの?
と思った女性のあなたはコーラス経験者ですね。
地声って汚い喉声でしょ?、地声で歌うとハーモニーが汚くなるのよねって思っていませんか?
まず地声とは何か?
何度か声明していますが、再度簡単に説明しますね。
声帯は2枚の筋肉の扉です。この図の中心部分です。
筋肉が粘膜に覆われています。
発声する時、扉が閉じ、吐く息によって筋肉も粘膜も振動します。
話している時、中低音の歌声の時、声帯全体が振動します。
徐々に高い声を出していくと、声帯が伸びて緊張します。
ある程度の高さになると声帯が緊張に耐えられなくなり別の方法に切り替わります。
声帯全体の筋肉はあまり動かなくなり、粘膜のみが閉じて振動するようになります。
これが裏声です。
地声から裏声に変わるポイントを「喚声点」と言います。
ひっくり返るところですね。
喚声点は人によって違い、良し悪しではありません。
ここでいう地声、裏声は声帯の動きの違いです。
声の響かせ方で裏声でも、ファルセット、ミックスボイス、ヘッドボイスの区分があります。
簡単に説明すると、ファルセットは抜けた感じの声、ヘッドボイスは頭に響かせる声楽発声、ミックスボイスは地声に近い芯のある裏声です。
こちらは、動画の方で実際声を出していますので聞いてみてくださいね。
まだ以前の動画でも詳しく説明しています。
ポップスでは地声、ミックスボイス、ファルセット、ヘッドボイスも使います。
全部使う人も、あまり声帯の変化による表現を使わない人もいます。
例えば中島みゆきさん、松任谷由美さんはほとんど地声のみで歌っています。
女性コーラスの場合、声の質を揃えたいということを重視すると、全員裏声になることが多いです。
長年コーラスをしているといつも裏声で歌っているのでもはや裏声という意識もなく、
歌声=裏声であることも多いです。
カラオケでポップスを歌っても裏声なんですね。
なんだかマイク乗りが悪い、低音がスカスカするのが悩みになります。
でも大丈夫、地声を取り戻せますよ^^b
トレーニングで、個性的な美しい地声を出すことができます。
喉声になる、汚くなるのはただ訓練できていないだけです。
たとえば、ミュージカルでは地声を使います。
もちろんミックスボイス、ヘッドボイスも使います。
裏声では、説得力のある低音を出すのは非常に難しいです。
スカスカになります。
オペラでは話し声に近いほど低い音域の曲はあまりありませんが、ミュージカルではあるんですね。
サラ・ブライトマンは声楽出身ではなくミュージカル出身です。
ソプラノがとても美しいので意外かもしれませんね。
広い音域の歌を歌うとき、地声も使ってます。
コンサートに行って、生の歌声を聴いてわかりました。
地声、ミックスボイス、ヘッドボイスを使い分けていて、よ~く聴いているとほんの少し音色が違うんです。
その違いがすごく色気があるな~と思いました。
均一すぎないところが人間味というか色気を感じさせました。
その人の個性が本当に感じられるのは地声です
だからこそコーラスでは良しとされないんですね。
わたしは実は美しい地声で歌う女性コーラスがあっていいと思います。
というか、地声でないと地に足をつけた力強さは出ないです。
男性は基本地声で美しいハーモニーを作っていますよね。
男性のみの合唱を心地よいと思う人は多いと思います。
特に大人数の男性コーラスはとても気持ちがいいです。
あれこそが倍音の響きなんですよ。
ただ女性の場合、長年裏声で歌っていると美しい地声を出すためのトレーニングが必要です。
でもね、長年裏声で歌っていても大丈夫^^b
美しい地声で美しい倍音発声がしたい人はぜひ挑戦してください。
三つのステップで地声倍音発声をマスターしていきます。
三つのステップで地声倍音発声をマスター
【ステップ1〜口腔共鳴】
口の中のスペースを確保します。
広い方が響きが良くなります。
丸い鈴と平べったい鈴を思い浮かべるとわかりますね。
口の中で一番広さを確保するのに邪魔をするのはベロです。ベロを下げます。
前の方ではなく奥を下げます。
平ら、もしくはスプーンを置いた形(真ん中が凹)にします。
口の中にピンポン玉を入れるようなイメージです。
口の中のスペースが確保できたら声の差を自分の耳で聴いてみましょう。
舌の筋肉強化の動画をあげています。
【ステップ2〜咽頭腔共鳴】
咽頭空とはここのことです。
ここのスペースを広げてさらに響きの良い声にします。
つまりベロの奥を下げ、さらに喉仏を下げるんですね。
咽頭空共鳴のやり方については「低い声」をテーマにした動画で詳しく説明していますので、ぜひご覧くださいね。
【ステップ3〜息の力】
ステップ1、ステップ2で美しい地声のための空間を作ります。
ここから倍音という周波数を生み出すパワーのためのステップになります。
倍音は息の力で出します。
声を出しながら息を吐くのでなく、吐く息に声を乗せます。
たとえば、ラッパを吹くとき、音を出しながら息を吐くのではありませんね。
息を吐いて音を鳴らします。
声も同じです。
息を吐いて声にします。
三つのポイントを押さえて練習してみましょう。
・(ポイント1)速く吐く
一瞬で遠くに飛ばす感じです。
・(ポイント2 )金太郎飴
金太郎飴がどこを切っても同じであるように、ずっと同じ状態で吐き続けます。
よく最初だけたくさん吐く人がいます。
最初から最後まで金太郎飴のように同じ量、スピードで吐きます。
息の状態が不安定だと声がブレブレの不安定な声になります・。
耳で確認して安定した声になっているようにします。
・(ポイント3)低い声で練習する
男性は低〜中音域、女性の場合おすすめなのは低いソくらいです。
三つのステップ、さらに三つのポイントで楽に自分も人も心地よい倍音の出る地声が出せるようになります。
それでも地声だと喉が疲れる人へ
裏声発声だけしてきた人は最初は喉が疲れるかもしれません。
その際は、喉に力が入っていないか、息を十分使っているか注意してくださいね。
実はそれでも疲れる可能性があります。
今まで使ってこなかった声帯の筋肉を使っているので筋肉疲労みたいな感じになる場合があります。
無理せず、少しずつ練習して行きましょうね。
自分だけが出せる地声、倍音豊な地声を出して行きましょう。
地声こそがハートから出る声、ハートの奥のハイハート(ハイヤーセルフ)に繋がる声
さらに人のハート、ハイハートに届く声です。
スタートはこちらです。
まずは、今の声に向き合い、自分だけの声の楽器の個性を知り、課題を知ります。
本当の声(魂の声)を知ります。
身体と心に向き合うボイストレーニングです。
…………♪…………♪…………
何か分からないこと、ご希望の講座などありましたらご遠慮なくお問い合わせくださいね。
いずれの講座もご希望日程でリクエスト開催しています。
声で光を放ち人生を変える!倍音ボイスメルマガ
基本毎週日曜日配信、いち早く情報をお届けしています。
読者様限定の特典もあります。
ボイスヒーリングライブ、講座紹介、小林由起子弾き語りなど動画をアップしています。
登録していただくと新規動画のお知らせが行きます。
登録、「いいね」いただけると励みになります。
noteでこちらでは書かない雑記を書いています。
ゆきこば@HSP/HSSは世界を救う
ランキングに参加しています。
記事が良かったりお役に立てたらポチッと応援していただけたら嬉しいです♡
にほんブログ村
この記事へのコメントはありません。