コラム(54) #ボイストレーニング
正しい母音の口の形は諸説あります。
というか変遷があります。
私自身、16年前に書いた著書『声のトレーニング』の母音の口の形の部分を訂正したいと思っています。
(実は裏もよいんです♡)
著書に書いた情報が古いか、というとそうとも言えず。。。
今でも同じ情報を正しいとしているボイストレーナーが結構います。
うーむ、なんか微妙な言い方ですよね(笑)
改めてググってみてちょっと驚きました。
これから書く情報は、そうしたプロセスを経て、more betterなものです。
確実に響きがよく発声しやすい。
前置きが長くなりました。
まず、二つのことを押さえてください。
顔を前に使う
顔を横に広げない
この二つが16年前と違います。
アの形
①下あごをちょっと下げる
②縦に指二本半分くらい開ける
③上あごを持ち上げ、上の歯を出す
④顔の筋肉を鼻のあたりでつかんで前方向に引っ張る
注意ポイント
・下あごを下げすぎない
あごが痛くなるほど下げてしまってはダメ
ぽかっと口を開けるくらいの感じでむしろ上顎を広げる
・上の歯を見せる
上の歯が隠れると籠もります
・口角を上げない
そう!顔を横に引かない
以前はアは笑顔
と私も言っていました
笑っている気持ちはgoodです。
写真を撮るときの「チーズ」的な笑顔はNGなのです。
顔を前に使うって理にかなっているんですよ。
顔を楽器だと思ってください。
前に音を出したいので、横に広がるより前に長い方が効率的です。
次回エとイを書きますね。
実は母音発声には舌も重要なポイントなんですが。
舌だけでいくつも記事が書けてしまうほどなのでまた改めて。
今回は唇の形のみに絞って行きますね。
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